共通テスト 情報Ⅰ・2-2

情報の特性と信頼性の一問一答

共通テスト「情報Ⅰ」の「情報社会とデザイン」から、情報の特性と信頼性に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-2・標準

ここでは情報の特性を、学習指導要領の解説に沿って「形がない」「消えない」「簡単に複製できる」「容易に伝播する」の4つとする。
このうち「形がない」という特性から直接いえることとして、最も適切なものはどれか。

  • ①人に教えても、自分の手元から内容がなくならない
  • ②ネットに出ると、短い時間で多くの人に広がる
  • ③伝えるには文字や音声などのメディアが必要になる
  • ④元と同じ内容の写しを、何度でも簡単に作れる
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正解 ③伝えるには文字や音声などのメディアが必要になる
解説
正解は「伝えるには文字や音声などのメディアが必要になる」。情報には形がないので、そのままでは手渡せず、何かに表して運ぶ必要があります。

なぜ
本のような『もの』は、手に取って相手に渡せます。情報には形がないので、文字・音声・画像などで表し、電波や紙などに乗せて届けます。このとき間に入るのがメディアです。なお、4つの特性を残存性・複製性・伝播性などと呼ぶ教科書もあり、呼び方は教科書によって違います。また、形がないため、受け手によって受け取り方(解釈)が変わり、誤解が生まれることもあります。だから、情報の信頼性を確かめる姿勢が大切になります。

ひっかけ注意

・「人に教えても、自分の手元から内容がなくならない」…『消えない』(残存性)からいえること。ものは渡すと手元からなくなる点が、情報との違い。
・「ネットに出ると、短い時間で多くの人に広がる」…『容易に伝播する』(伝播性)からいえること。ものを運ぶには時間と手間がかかる点が違い。
・「元と同じ内容の写しを、何度でも簡単に作れる」…『簡単に複製できる』(複製性)からいえること。デジタルなら何度写しても劣化しないため、無断コピーの問題にもつながる。
問22-2・基礎

情報は、他人に盗み見られても、持ち主の手元からはなくならない。そのため、パスワードを盗まれても、本人がすぐには気づけないことがある。ここでは、学習指導要領の解説にある「消えない」「簡単に複製できる」「容易に伝播する」という特性を、それぞれ残存性・複製性・伝播性と呼ぶ。この例と最も関係の深いものはどれか。

  • ①伝播性
  • ②複製性
  • ③信憑性
  • ④残存性
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正解 ④残存性
解説
正解は「残存性」。情報は人に渡ったり盗まれたりしても、元の持ち主の手元から消えません。

なぜ
財布を盗まれたら、手元からなくなるのですぐ気づきます。情報は盗まれても手元に残るので、盗まれたこと自体に気づきにくいのです。学習指導要領の解説では、この性質を『消えない』と表しています(残存性などの呼び方は教科書によって違います)。だから、パスワードは他人に見られないように管理し、怪しいと思ったらすぐに変更します。

ひっかけ注意

・「伝播性」…情報が短時間で広い範囲に伝わる性質(解説では『容易に伝播する』)。盗まれた情報がネットで一気に広まる場面なら、こちらが関係する。
・「複製性」…同じ情報を簡単にたくさん作れる性質(解説では『簡単に複製できる』)。この例の中心は写しを作ることではなく、持ち主の手元に残るため気づけない点。
・「信憑性」…その情報を信じてよいかどうかの度合い。発信者・根拠・日付を確かめ、複数の情報源と比べて判断する場合に使う言葉。
問32-2・基礎
Aさんは、高校生の通学時間について調べるため、次の表の資料ア〜エを集めた。
資料作った人元にしたもの
アAさんAさんが自分でクラスの生徒に行ったアンケートの回答
イ学習サイトの運営者新聞記事(その内容を短くまとめた)
ウ雑誌の記者いくつもの論文の結果(それらを集めて紹介した)
エAさんの友人友人が見たテレビのニュース(それを聞いて伝えた)
資料ア〜エのうち、一次情報に当たるものとして最も適切なものはどれか。
  • ①ア
  • ②イ
  • ③ウ
  • ④エ
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正解 ①ア
解説
正解は「ア」。資料アは、Aさんが自分でクラスの生徒に行ったアンケートの回答で、自分で探し、生み出した情報なので一次情報です。

なぜ
文部科学省の教員研修用教材では、自分で探し生み出した情報を一次情報、誰かが生み出した情報を再利用した情報を二次情報としています。表の「元にしたもの」の欄を見ると、イ〜エはどれも別の人が作った情報を元にしています。まとめ直すたびに、書き手の解釈や写し間違いが入り込むことがあるので、大事なことは一次情報までさかのぼって確かめます。

ひっかけ注意

・「イ」…新聞記事を元に学習サイトの運営者が書き直したので二次情報。要約の段階で条件や数値が省かれる場合がある。
・「ウ」…いくつもの論文の結果を雑誌の記者がまとめたので二次情報。確かめるときは、紹介されている元の論文(一次情報)を読む。
・「エ」…テレビのニュースを友人が伝え直したので二次情報。人づてに伝わるたびに、内容が変わる場合がある。
問42-2・基礎

新聞社の記者が取材して書いた記事の内容を、別のニュースまとめサイトが短く要約して掲載した。このまとめサイトの記事は、一般に何と呼ばれる情報か。

  • ①一次情報
  • ②二次情報
  • ③メタデータ
  • ④オープンデータ
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正解 ②二次情報
解説
正解は「二次情報」。元の記事を別の人が加工(要約)したものだからです。

なぜ
取材した記者が書いた元の記事に対して、それを要約したまとめ記事は、もう一段階手が加わった情報です。要約するときに大事な条件が省かれたり、意味が変わったりすることがあるので、気になる点は元の記事で確かめます。

ひっかけ注意

・「一次情報」…自分で探し生み出した情報。この例では、記者が自分で取材して書いた元の記事が、記者にとっての一次情報に当たる。
・「メタデータ」…データについて説明するデータ。例:写真に記録される撮影日時や位置情報。写真そのものではなく、その説明に当たる点が違い。
・「オープンデータ」…国や自治体などが公開するデータのうち、営利・非営利を問わず二次利用でき、機械判読に適し、無償で使えるもの。
問52-2・標準

ある健康法について、まとめサイトで「効果がある」と書かれた記事を見つけた。図は、この記事の情報が読み手に届くまでの流れである。この情報の信頼性を確かめる行動として、最も適切なものはどれか。

書き手が要約・解釈元の調査(研究機関など)まとめサイトの記事読んだ人(自分)
自作の模式図
  • ①記事の閲覧数や高評価の数が多いかどうかで判断する
  • ②同じまとめサイトにある関連記事を続けて読んでいく
  • ③記事が根拠にしている元の調査や公的機関の発表を読む
  • ④自分がもともと持っていた考えと合うかどうかで判断する
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正解 ③記事が根拠にしている元の調査や公的機関の発表を読む
解説
正解は「記事が根拠にしている元の調査や公的機関の発表を読む」。まとめ記事(二次情報)から、元の情報(一次情報)にさかのぼって確かめます。

なぜ
図のように、まとめサイトの記事は、元の調査を書き手が要約・解釈したものです。元の調査を読むと、対象の人数や条件など、記事で省かれた大事な点が分かります。根拠となる元の情報が示されていない記事は、それだけで慎重に扱う理由になります。

ひっかけ注意

・「記事の閲覧数や高評価の数が多いかどうかで判断する」…数の多さは広まり方を示すだけ。多くの人が見ていても、内容が正しい根拠にはならない。
・「同じまとめサイトにある関連記事を続けて読んでいく」…同じ書き手や同じ元ネタに頼っている場合があり、独立した確認にならない。発信元の違う情報源と比べる。
・「自分がもともと持っていた考えと合うかどうかで判断する」…自分の考えに合うかどうかは、内容の正しさとは関係がない。似た意見ばかり届くエコーチェンバーの中にいる場合は、特に判断が偏りやすい。
問62-2・標準

ある出来事について、テレビ・新聞・公的機関のWebサイトなど、発信元が異なる複数の情報源を照らし合わせて、内容が正しいかを確かめる方法を何というか。

  • ①フィルタリング
  • ②フィルターバブル
  • ③エコーチェンバー
  • ④クロスチェック
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正解 ④クロスチェック
解説
正解は「クロスチェック」。発信元の違う複数の情報を突き合わせて確かめる方法です。

なぜ
一つの情報源だけに頼ると、その発信元の誤りやかたよりに気づけません。立場や取材方法の違う複数の情報源で同じ内容が確かめられれば、信頼性は高まります。学習指導要領の解説でも、他の情報と組み合わせる、情報を比較するなどの方法で信頼性や信憑性を見極めるとしています。

ひっかけ注意

・「フィルタリング」…有害なWebサイトなどを、決めた条件に合う場合に表示しないようにする仕組み。情報の正しさを確かめる方法とは目的が違う。
・「フィルターバブル」…アルゴリズムが検索やクリックの履歴から好みを学び、見たい情報ばかり表示されて、合わない情報から隔離される状態。原因が自動の仕組みのため気づきにくい。
・「エコーチェンバー」…似た意見の人どうしでやりとりするうちに、同じ意見が反響して強まる現象。原因がアルゴリズムでなく人のつながりである点がフィルターバブルとの違い。
問72-2・標準

ある話題について調べたところ、三つのWebサイトで同じ内容が見つかった。しかし、詳しく見ると、図のように、三つとも同じ一つのSNS投稿を元にして書かれていた。この場合の考え方として、最も適切なものはどれか。

SNS投稿(1つ)サイトAサイトBサイトC
自作の模式図
  • ①元が同じなので確かめた情報源は実質一つと考える
  • ②三つのサイトで一致したので正しい情報と判断する
  • ③内容が一致しているので元の投稿は確かめなくてよい
  • ④さらに多くのサイトで一致すれば正しいと判断できる
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正解 ①元が同じなので確かめた情報源は実質一つと考える
解説
正解は「元が同じなので確かめた情報源は実質一つと考える」。同じ元ネタを写したものは、何件あっても独立した確認になりません。

なぜ
図では、サイトA・B・Cの矢印はどれも同じSNS投稿から出ています。クロスチェックで信頼性が高まるのは、それぞれの情報源が別々に調べて同じ結論になった場合です。元が一つのSNS投稿なら、その投稿が間違っていれば、三つのサイトもそろって間違えます。元の投稿の発信者や根拠を確かめ、別の情報源(公的機関の発表など)も探す必要があります。

ひっかけ注意

・「三つのサイトで一致したので正しい情報と判断する」…一致したのは同じ元を写したため。元の投稿が誤りなら、三つともそろって誤りになる。
・「内容が一致しているので元の投稿は確かめなくてよい」…元の情報源が1つだけの場合、その投稿の発信者・根拠・日付こそ最初に確かめるべき点。
・「さらに多くのサイトで一致すれば正しいと判断できる」…同じ元を写したサイトが10件、100件に増えても、独立した情報源は1つのまま。
問82-2・標準

日本の都道府県や市区町村などの地方公共団体のWebサイトで使われる、属性型JPドメイン名の末尾として正しいものはどれか。

  • ①go.jp
  • ②lg.jp
  • ③ac.jp
  • ④or.jp
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正解 ②lg.jp
解説
正解は「lg.jp」。地方公共団体と、それらが行う行政サービスが登録できる属性型JPドメイン名です。

なぜ
JPドメイン名の登録管理を行う株式会社日本レジストリサービス(JPRS)の規則で、ドメイン名の末尾ごとに登録できる組織の種類が決められています。そのため、ドメイン名は発信元を確かめる手がかりになります。ただし、ドメイン名が正しくても内容まで正しいとは限らないので、内容の確認と組み合わせて使います。

ひっかけ注意

・「go.jp」…日本の政府機関(省庁など)、各省庁所管の研究所、独立行政法人などが登録する。国の機関と地方の機関の違いに注意。
・「ac.jp」…大学・高等専門学校などの高等教育機関や学校法人が登録する。なお、ed.jpは小・中・高校などや、18歳未満向けの教育機関が登録できる。
・「or.jp」…財団法人・社団法人・医療法人・NPO法人(特定非営利活動法人)などが登録する。会社はco.jpを使う点が違い。
問92-2・標準

図は、A店とB店の売上を表した棒グラフで、A店の売上はB店の3倍に見える。ただし、縦軸の目盛りは0ではなく900から始まっている。このグラフを読むときの考え方として、最も適切なものはどれか。

A店B店9001000110012001300店売上(万円)
自作の図(架空のデータ)
  • ①棒の長さの比がそのまま売上の比を表すと考える
  • ②見た目の差が大きいので売上の差も大きいと考える
  • ③目盛りの数値を読み実際の差を計算して確かめる
  • ④目盛りは気にせず棒の長さを比べて判断すればよい
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正解 ③目盛りの数値を読み実際の差を計算して確かめる
解説
正解は「目盛りの数値を読み実際の差を計算して確かめる」。縦軸が途中から始まると、差が実際より大きく見えます。

手順
①図の目盛りを読むと、A店が1200、B店が1000です。
②縦軸が900から始まると、棒の見た目の長さは、A店が300ぶん、B店が100ぶんになり、3倍に見えます。
③実際の比は1200÷1000=1.2倍で、3倍ではありません。
このように、グラフは作り方で印象が大きく変わるので、目盛りの数値まで確かめることが大切です。

ひっかけ注意

・「棒の長さの比がそのまま売上の比を表すと考える」…縦軸が0から始まる場合だけ成り立つ読み方。図では見た目3倍でも、実際は1.2倍。
・「見た目の差が大きいので売上の差も大きいと考える」…縦軸の始まりを変えると、同じ差でも大きく見せられる。図の実際の差は1200-1000=200。
・「目盛りは気にせず棒の長さを比べて判断すればよい」…目盛りを見ないことが誤解の原因。図では、見た目は3倍でも実際の差は200だけ。縦軸の始まり・単位・目盛りの間隔を先に確かめる。
問102-2・標準

ある商品の効果を強くほめる記事を読んでいたところ、記事の最後に「この記事はその商品の販売会社が作成しました」と書かれていた。この記事の受け止め方として、最も適切なものはどれか。

  • ①販売会社は商品に詳しいので内容をそのまま信じてよい
  • ②書いた人がはっきりしているので信頼性は十分に高い
  • ③記事が長く詳しく書かれているので正しいと判断する
  • ④発信者の立場によるかたよりがないか他の情報と比べる
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正解 ④発信者の立場によるかたよりがないか他の情報と比べる
解説
正解は「発信者の立場によるかたよりがないか他の情報と比べる」。発信者が誰で、どんな目的で書いたかを考えることは、信憑性(信じてよいかどうか)を確かめる基本です。

なぜ
商品を売りたい会社が書いた記事は、良い点が強調され、弱い点が書かれていないことがあります。うそとは限りませんが、立場の違う情報源(公的機関や第三者の調査など)と比べて、全体を確かめます。なお、広告であることを隠して宣伝する表示(ステルスマーケティング)は、2023年10月1日から景品表示法違反として規制の対象になりました(消費者庁)。

ひっかけ注意

・「販売会社は商品に詳しいので内容をそのまま信じてよい」…詳しいことと公平に書くことは別。売りたい立場のため、良い点だけを強調する場合がある。
・「書いた人がはっきりしているので信頼性は十分に高い」…発信者が分かるのは確認の第一歩だが、それだけでは足りない。立場と根拠もあわせて確かめる。
・「記事が長く詳しく書かれているので正しいと判断する」…文章の長さや詳しさは、正しさの証拠にならない。確かめる場合は、根拠となる調査や公的機関の発表と比べる。

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