共通テスト 情報Ⅰ・2-9

情報モラルとリテラシーの一問一答

共通テスト「情報Ⅰ」の「情報社会とデザイン」から、情報モラルとリテラシーに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説付き・基本無料

アプリ形式で解く(全800問) 情報社会とデザインの要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-9・基礎

情報を主体的に選択・評価し、活用・発信する能力、および媒体の特性を理解して適切に扱う能力を何と呼ぶか?

  • ①コンピュータサイエンス
  • ②プログラミング的思考
  • ③メディアリテラシー
  • ④アクセシビリティ
答えと解説を見る
正解 ③メディアリテラシー
解説
正解は「メディアリテラシー」。メディア(情報を伝える媒体)の特性を理解し、情報を読み解いて適切に発信する力です。

なぜ
どのメディアも、送り手が情報を選び、編集してから伝えています。そのため、同じ出来事でも伝え方で受ける印象が変わります。だれが、何のために発信したのかを考え、情報をうのみにしない姿勢が大切です。自分が発信するときにも、この力が求められます。

ひっかけ注意

・「コンピュータサイエンス」…計算のしくみやアルゴリズム、コンピュータの構造などを研究する学問分野。一方、メディアリテラシーは情報を読み解いて発信する一人一人の力を指す。
・「プログラミング的思考」…目的の動きを実現するために、どんな動きをどう組み合わせればよいかを論理的に考える力。文部科学省が小学校のプログラミング教育のねらいとして示した言葉。
・「アクセシビリティ」…高齢者や障害のある人を含め、だれもが情報やサービスを利用できるかどうかの度合い。Webでは国際的な指針としてW3CのWCAGがある。
問22-9・標準

SNSなどで、自分の興味や関心に合う情報ばかりが自動的に表示され、偏った考えに閉じ込められてしまう現象を何と呼ぶか?

  • ①エコーチェンバー
  • ②フレーミング効果
  • ③バンドワゴン効果
  • ④フィルターバブル
答えと解説を見る
正解 ④フィルターバブル
解説
正解は「フィルターバブル」。アルゴリズムが好みに合う情報を選んで見せることで、自分の見たい情報しか見えなくなる現象です。

なぜ
検索サイトやSNSは、利用者の閲覧履歴などから好みを推測し、表示する情報を自動で選びます。その結果、泡(バブル)に包まれたように、自分と違う意見に触れにくくなります。本人が気づかないうちに起こるのが特徴です。総務省の情報通信白書は、エコーチェンバーとともに、意見が両極端に分かれる(分極化する)おそれを指摘しています。

ひっかけ注意

・「エコーチェンバー」…似た意見の人どうしで交流し、同じ意見が反響して強まる現象。アルゴリズムによる自動の選別ではなく、人どうしの交流が原因である点が違い。
・「フレーミング効果」…同じ内容でも、伝え方(例:成功率90%と失敗率10%)によって受け取り方が変わる心理効果。表示される情報の偏りの話ではない。
・「バンドワゴン効果」…多くの人が選んでいるものを、さらに選びたくなる心理効果。人気ランキングや行列を見て選ぶ場合などに起こる。
問32-9・標準

SNSなどで、自分と似た意見の人々だけで交流することで、特定の意見や思想が増幅・強化され、先鋭化してしまう現象を何と呼ぶか?

  • ①エコーチェンバー現象
  • ②フィルターバブル
  • ③バンドワゴン効果
  • ④アナウンスメント効果
答えと解説を見る
正解 ①エコーチェンバー現象
解説
正解は「エコーチェンバー現象」。似た意見の人どうしで交流するうちに、同じ意見が響き合って強まる現象です。

なぜ
エコーチェンバーは反響室という意味です。SNSで似た考えの人とだけつながると、自分が発信した意見に似た意見ばかりが返ってきます。すると、その意見が正しく多数派だと思い込みやすくなり、考えが極端になることがあります。総務省の情報通信白書は、フィルターバブルとともに、意見の分極化(意見が両極端に分かれること)につながるおそれを指摘しています。

ひっかけ注意

・「フィルターバブル」…アルゴリズムが閲覧履歴などから好みの情報だけを選んで見せるため、見える情報が偏る現象。人どうしの交流ではなく、自動の選別が原因。
・「バンドワゴン効果」…多くの人が支持しているものを、さらに支持したくなる心理効果。人気があるという情報が判断材料になる場合に起こる。
・「アナウンスメント効果」…選挙の予測報道などが、有権者の投票行動に影響を与える効果。報道が原因である点が、SNSでの人どうしの交流で起こるエコーチェンバーとの違い。
問42-9・標準

事実に基づかない偽情報(フェイクニュース)が拡散する際、人が「自分は騙されないが、他人は騙されやすい」と考え、影響を過小評価してしまう心理効果はどれか?

  • ①バンドワゴン効果
  • ②第三者効果
  • ③プライミング効果
  • ④プラシーボ効果
答えと解説を見る
正解 ②第三者効果
解説
正解は「第三者効果」。メディアの情報について、自分より他人のほうが強く影響を受けると考えてしまう傾向です。(情報Ⅰの範囲を少し超えた発展の内容です)

なぜ
人は、自分はだまされにくいが、他人はだまされやすいと考えがちです。しかし実際には、自分も情報の影響を受けることがあります。偽情報に対しても、自分は大丈夫と思わずに発信元を確かめることが大切です。

ひっかけ注意

・「バンドワゴン効果」…多くの人が選んでいるものを、さらに選びたくなる心理効果。多くの人が共有している場合に、確かめずに信じてしまう原因の一つになる。
・「プライミング効果」…先に見聞きしたことが、その後の判断や反応に影響する心理効果。直前に見た言葉がある場合、それに関係する言葉を思い浮かべやすくなる。
・「プラシーボ効果」…有効成分のない偽の薬でも、効くと思って飲むことで症状が良くなる効果。新しい薬の試験では、この効果と区別するため偽の薬と比べる。
問52-9・基礎

インターネット利用における「デジタルタトゥー」の意味として最も適切なものはどれか?

  • ①画像に見えない著作権情報を埋め込む技術
  • ②情報機器を使える人と使えない人の格差
  • ③ネットの情報が消えずに残り続けること
  • ④過去の投稿を検索結果から消させる権利
答えと解説を見る
正解 ③ネットの情報が消えずに残り続けること
解説
正解は「ネットの情報が消えずに残り続けること」。入れ墨(タトゥー)のように消せないことからこう呼ばれます。

なぜ
一度ネットに投稿した文章や写真は、他の人に保存されたり転載されたりします。元の投稿を消しても、どこかに残って広がり続けることがあります。そのため、軽い気持ちの投稿が、何年も後に進学や就職などで不利益につながることがあります。

ひっかけ注意

・「画像に見えない著作権情報を埋め込む技術」…電子透かしの説明。画像や音声に作者などの情報を見えない形で埋め込み、無断で使われた場合に出どころを確かめられる。
・「情報機器を使える人と使えない人の格差」…デジタルデバイドの説明。地域・年齢・収入などの違いで生まれ、行政サービスや仕事の機会の差につながる。
・「過去の投稿を検索結果から消させる権利」…忘れられる権利の説明。日本では最高裁が2017年の決定で、公表されない利益が明らかに大きい場合に検索結果の削除を求められるとした。
問62-9・基礎

炎上などのトラブルを避けるために、情報の信憑性を確認する「ファクトチェック」の方法として不適切なものはどれか?

  • ①情報の発信元が誰かを確認する
  • ②一次情報(元データや公式発表)にあたる
  • ③異なる複数の情報源を比べる
  • ④同じ内容の投稿が多いことを根拠にする
答えと解説を見る
正解 ④同じ内容の投稿が多いことを根拠にする
解説
正解は「同じ内容の投稿が多いことを根拠にする」。これが不適切な確かめ方です。

なぜ
同じ内容の投稿がたくさんあっても、元をたどると1つの情報を多くの人が広めただけのことがあります。偽の情報ほど感情をゆさぶり、広まりやすい傾向もあります。拡散の多さは、正しさの証拠になりません。

ひっかけ注意

・「情報の発信元が誰かを確認する」…だれが、何の目的で発信したかを確かめる、適切な方法。公的機関や専門家の場合も、いつの情報かをあわせて確かめる。
・「一次情報(元データや公式発表)にあたる」…伝聞やまとめではなく、元の調査や公式発表を確かめる適切な方法。まとめ記事などの二次情報は、元の情報と食い違う場合がある。
・「異なる複数の情報源を比べる」…独立した情報源どうしで食い違いがないかを確かめる適切な方法(クロスチェック)。同じ元情報を写した複数のサイトの場合は、実質1つの情報源と考える。
問72-9・基礎

チェーンメール(「このメールを〇人に転送してください」等)を受け取った際の対応として、最も適切なものはどれか?

  • ①転送せずにそのまま削除する
  • ②善意の内容なら友人に転送する
  • ③送信者に抗議のメールを返す
  • ④SNSに載せて注意を呼びかける
答えと解説を見る
正解 ①転送せずにそのまま削除する
解説
正解は「転送せずにそのまま削除する」。自分のところで止めるのが基本です。

なぜ
チェーンメールは、転送を求める文面で次々に広がります。救援物資の送付のお願いや節電の呼びかけなど、善意に見える内容でも、情報が古かったり、デマだったりすることがあります。転送すると、うその拡散や通信の負担に加わってしまいます。どうしても不安な場合は、迷惑メール相談センターが用意している転送先に送る方法もあります。

ひっかけ注意

・「善意の内容なら友人に転送する」…善意に見える場合でも、デマや古い情報のことがある。転送すると、自分も迷惑メールを広める側に加わってしまう。
・「送信者に抗議のメールを返す」…送り主も知り合いから受け取って転送しただけの場合が多い。抗議ではなく、転送をやめてほしいと落ち着いて伝えるほうがよい。
・「SNSに載せて注意を呼びかける」…内容をそのまま載せると、結果的にさらに広めてしまう。SNSの拡散希望の投稿も、改変されて広がるとチェーンメールと同じ問題が起きる場合がある。
問82-9・基礎

インターネット上で他人を誹謗中傷する書き込みをした場合に、民事上の損害賠償だけでなく、刑事上の責任を問われる可能性がある罪はどれか?

  • ①電子計算機使用詐欺罪
  • ②侮辱罪・名誉毀損罪
  • ③不正指令電磁的記録作成罪
  • ④電磁的記録不正作出罪
答えと解説を見る
正解 ②侮辱罪・名誉毀損罪
解説
正解は「侮辱罪・名誉毀損罪」。ネット上の誹謗中傷は、これらの罪に当たることがあります。

なぜ
名誉毀損罪は、多くの人が知り得る状態で具体的な事実を示し、人の社会的評価を下げたときに成立します。示した事実が本当かうそかは問いません(刑法第230条。3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金)。侮辱罪は、事実を示さなくても、多くの人が知り得る状態で人をばかにしたときに成立します(第231条。1年以下の拘禁刑もしくは30万円以下の罰金など)。ネットへの書き込みは多くの人が見られるため、公然と行ったことになります。

ひっかけ注意

・「電子計算機使用詐欺罪」…コンピュータに虚偽の情報や不正な指令を与えて、財産上の利益を不正に得る罪(刑法第246条の2)。人の評判を下げる書き込みを罰する罪ではない。
・「不正指令電磁的記録作成罪」…正当な理由なく、人のコンピュータで動かす目的でウイルスを作る・提供する罪(第168条の2)。3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金。
・「電磁的記録不正作出罪」…人の事務処理を誤らせる目的で、権利や事実の証明に関するデータを不正に作る罪(第161条の2)。5年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金。
問92-9・基礎

情報技術(IT)を利用できる人と利用できない人の間に生じる、経済的・社会的な格差を何と呼ぶか?

  • ①デジタルタトゥー
  • ②アクセシビリティ
  • ③デジタルデバイド(情報格差)
  • ④情報バリアフリー
答えと解説を見る
正解 ③デジタルデバイド(情報格差)
解説
正解は「デジタルデバイド(情報格差)」。情報技術を使える人と使えない人の間に生まれる格差です。

なぜ
年齢、住む地域、収入、障害の有無などにより、パソコンやネットを使える度合いに差が出ます。総務省の情報通信白書は、地域間・個人間(集団間)・国際間の3つの観点で論じています。使えないと、必要な情報や行政サービス、仕事の機会を得にくくなり、生活の格差が広がるおそれがあります。

ひっかけ注意

・「デジタルタトゥー」…ネットに出た情報が消えずに残り続けること。元の投稿を消しても、保存や転載で広がっている場合がある。
・「アクセシビリティ」…高齢者や障害のある人を含め、だれもが情報やサービスを利用できるかどうかの度合い。格差そのものではなく、格差を減らすために高めるもの。
・「情報バリアフリー」…目や耳が不自由な場合でも情報を得られるように、字幕放送や音声読み上げなどで利用の障壁を取り除く取組。格差を縮める手段に当たる。
問102-9・標準

テクノロジーの進化が早すぎて、法整備や倫理観の形成が追いつかない状態を示す概念はどれか?

  • ①シンギュラリティ
  • ②ムーアの法則
  • ③パラダイムシフト
  • ④カルチュラル・ラグ
答えと解説を見る
正解 ④カルチュラル・ラグ
解説
正解は「カルチュラル・ラグ」。文化的遅滞とも訳され、技術の変化に、法律や制度、価値観の変化が追いつかない状態です。(情報Ⅰの範囲を少し超えた発展の内容です)

なぜ
社会学者オグバーンが唱えた考え方です。技術などの物質的な文化は速く変わります。一方で、法律や習慣、倫理観はゆっくりとしか変わりません。この速さのずれ(ラグ)が、新しい社会問題を生むとされます。

ひっかけ注意

・「シンギュラリティ」…人工知能が人間の知能を超え、社会が大きく変わるとされる転換点(技術的特異点)。一部の研究者は2045年ごろと予想している。
・「ムーアの法則」…集積回路の集積度(部品を詰め込む度合い)が、18か月〜24か月で倍になるという経験則。技術の進歩の速さを表すが、社会の仕組みが遅れることを指す言葉ではない。
・「パラダイムシフト」…ものの見方や考え方の枠組み(パラダイム)が大きく変わること。科学史家クーンが1962年の著書で示した考え方。

当サイトは、独立行政法人 大学入試センターとは一切関係のない、非公式の学習サイトです。試験に関する最新情報は、大学入試センターの公式サイトでご確認ください。

共通テスト 情報Ⅰ 基礎完全対策(全800問)に戻る

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】