共通テスト 情報Ⅰ・3-6

音のデジタル化と計算の一問一答

共通テスト「情報Ⅰ」の「デジタル化とコンピュータ」から、音のデジタル化と計算に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-6・標準

音をデジタル化するとき、「標本化周波数が 44.1kHz である」とは、どういう意味か。

  • ①1秒間に44,100回、波の値を取り出す
  • ②波の値を44,100段階に分けて表す
  • ③1回の値を44,100ビットで記録する
  • ④1秒間に44,100ビットのデータを送る
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正解 ①1秒間に44,100回、波の値を取り出す
解説
正解は「1秒間に44,100回、波の値を取り出す」。標本化周波数は、1秒間に何回、音の波の高さを測るかを表します。

なぜ
標本化(サンプリング)は、連続した音の波を一定の時間ごとに区切り、その瞬間の値を取り出す作業です。1kHz=1,000Hzなので、44.1kHz=44,100Hzです。Hz(ヘルツ)は1秒間あたりの回数を表します。

ひっかけ注意

・「波の値を44,100段階に分けて表す」…値を何段階で表すかは量子化の話。量子化ビット数で決まり、16ビットなら65,536段階です。
・「1回の値を44,100ビットで記録する」…1回の値に使うビット数は量子化ビット数で、8ビットや16ビットなどの小さな数です。
・「1秒間に44,100ビットのデータを送る」…1秒あたりのビット数(ビットレート)は、標本化周波数×量子化ビット数×チャンネル数。16ビット・ステレオなら44,100×16×2=1,411,200ビットです。
問23-6・基礎

音をデジタル化するとき、量子化ビット数を16ビットにすると、音の波の値(振幅)を何段階で表すことができるか。

  • ①32,768段階
  • ②65,536段階
  • ③256段階
  • ④32段階
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正解 ②65,536段階
解説
正解は「65,536段階」。16ビットで表せる組み合わせは、2を16回掛けた数です。

手順
①1ビットは0か1の2通りです。
②ビットが1つ増えるごとに、表せる数は2倍になります。
③16ビットなら、2を16回掛けて 2×2×…×2=65,536通りです。

ひっかけ注意

・「32,768段階」…2を15回掛けた数で、15ビットのときの段階数です。16ビットはその2倍です。
・「256段階」…2を8回掛けた数で、8ビットのときの段階数です。16ビットの256分の1しかありません。
・「32段階」…16×2 と掛け算した誤りです。段階数は2の累乗(2のn乗)で決まります。
問33-6・基礎
次の表の設定で音を録音した。
項目設定
標本化周波数8,000Hz
量子化ビット数8ビット
チャンネル数1(モノラル)
録音した時間10秒
圧縮しない場合のデータ量はいくらか。ただし、1KB=1,000バイトとする。
  • ①640KB
  • ②10KB
  • ③80KB
  • ④8KB
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正解 ③80KB
解説
正解は「80KB」。表の4つの値を掛け合わせてビット数を求め、バイトに直します。1秒あたりのデータ量を求め、時間を掛けてから、ビットをバイトに直します。

手順
①1秒あたり:8,000回 × 8ビット × 1チャンネル = 64,000ビット
②10秒間:64,000ビット × 10秒 = 640,000ビット
③バイトに直す:640,000 ÷ 8 = 80,000バイト = 80KB(1KB=1,000バイト)

ひっかけ注意

・「640KB」…ビットのまま(640,000ビット)をKBにした誤りです。8で割ってバイトに直します。
・「10KB」…80KBをさらに8で割り、8で2回割ってしまった誤りです(80÷8=10)。
・「8KB」…10秒を掛け忘れ、1秒分(8,000バイト)で止めた誤りです。
問43-6・標準
次の表の設定で、圧縮せずに音を録音した。
項目設定
標本化周波数44,100Hz
量子化ビット数16ビット
チャンネル数2(ステレオ)
録音した時間60秒
このときのデータ量はおよそいくらか。ただし、1MB=1,000,000バイトとする。
  • ①約5.3MB
  • ②約84.7MB
  • ③約0.2MB
  • ④約10.6MB
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正解 ④約10.6MB
解説
正解は「約10.6MB」。1秒分のデータ量にチャンネル数と秒数を掛け、最後にバイトへ直します。

手順
表の値を順に掛ける。①1秒・1チャンネルあたり:44,100回 × 16ビット = 705,600ビット
②ステレオなので2倍:705,600 × 2 = 1,411,200ビット
③60秒分:1,411,200 × 60 = 84,672,000ビット
④バイトに直す:84,672,000 ÷ 8 = 10,584,000バイト ≒ 10.6MB

ひっかけ注意

・「約5.3MB」…ステレオの2チャンネル分を掛け忘れ、モノラルで計算した誤りです。
・「約84.7MB」…ビットのまま(84,672,000ビット)MBにした誤りです。8で割ってバイトにします。
・「約0.2MB」…60秒を掛け忘れ、1秒分(176,400バイト)で止めた誤りです。
問53-6・標準
次の表の設定で、圧縮せずに音を録音する。
項目値
標本化周波数48,000Hz
量子化ビット数16ビット
チャンネル数2(ステレオ)
記録できる残りの容量1,920,000バイト
録音できる時間は何秒か。
  • ①10秒
  • ②20秒
  • ③5秒
  • ④80秒
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正解 ①10秒
解説
正解は「10秒」。1秒あたりのデータ量をバイトで求め、残りの容量をそれで割ります。

手順
表の値を使う。①1秒あたりのビット数:48,000回 × 16ビット × 2チャンネル = 1,536,000ビット
②バイトに直す:1,536,000 ÷ 8 = 192,000バイト
③録音できる時間:1,920,000 ÷ 192,000 = 10秒

ひっかけ注意

・「20秒」…ステレオの2チャンネル分を掛け忘れた誤りです。
・「5秒」…1秒あたりを2倍(384,000バイト)に見積もった誤りです。チャンネル数を二重に掛けていないか確かめます。
・「80秒」…容量をビットに直した(×8)のに、1秒あたりのバイト数で割った誤りです。単位をそろえて割ります。
問63-6・標準

音のデジタル化で、量子化ビット数を8ビットから16ビットに変えた。音の波の値(振幅)を表せる段階数は何倍になるか。

  • ①2倍
  • ②256倍
  • ③8倍
  • ④16倍
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正解 ②256倍
解説
正解は「256倍」。ビット数が2倍になっても、段階数は2倍ではなく、2の8乗倍に増えます。

手順
①8ビットの段階数:2を8回掛けて 256段階
②16ビットの段階数:2を16回掛けて 65,536段階
③何倍か:65,536 ÷ 256 = 256倍(ビットが8個増えたので、2を8回掛けた数だけ増える)

ひっかけ注意

・「2倍」…ビット数の増え方(8→16)と段階数の増え方を同じだと考えた誤りです。なお、データ量は2倍になります。
・「8倍」…増えたビット数の8をそのまま倍率にした誤りです。
・「16倍」…変えた後のビット数16をそのまま倍率にした誤りです。
問73-6・標準

図は、ある音に含まれる周波数の成分と、その強さを示したものである。この音には、図にない周波数の成分は含まれていない。標本化定理の考え方に従うと、この音を正しく再現するには、標本化周波数を何kHzより高くする必要があるか。

81kHz62kHz44kHz36kHz28kHz0246810周波数の成分強さ(相対値)
自作の図(架空のデータ)
  • ①8kHz
  • ②4kHz
  • ③16kHz
  • ④32kHz
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正解 ③16kHz
解説
正解は「16kHz」。元の音に含まれる最も高い周波数の2倍より高い周波数で標本化する必要があります。

なぜ
図から、この音に含まれる最も高い周波数は8kHzです。波の山と谷をとらえるには、1回の波の間に2回より多く測る必要があります。そのため、8kHzの2倍の16kHzより高い標本化周波数が必要です。ちょうど16kHzでは足りません。これより低いと、元にない低い音が混ざった形で再現されてしまいます(エイリアシング)。

ひっかけ注意

・「8kHz」…元の音と同じ周波数です。1回の波につき1回しか測れず、波の形をとらえられません。
・「4kHz」…2で割ってしまった誤りです。必要なのは2倍(8kHz×2=16kHz)より高い周波数です。
・「32kHz」…4倍にした値です。32kHzで標本化しても再現できますが、問われている条件は「2倍の16kHzより高い」ことです。
問83-6・標準

音のデジタル化で、他の条件は変えずに量子化ビット数だけを増やした。元の波形との誤差と、データ量の変化の組み合わせとして正しいものはどれか。

  • ①誤差は小さく、データ量も小さくなる
  • ②誤差は大きく、データ量も大きくなる
  • ③誤差は大きく、データ量は小さくなる
  • ④誤差は小さく、データ量は大きくなる
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正解 ④誤差は小さく、データ量は大きくなる
解説
正解は「誤差は小さく、データ量は大きくなる」。段階が細かくなって元の波に近づく一方、1回の値に使うビットが増えます。

なぜ
量子化では、取り出した値を決められた段階の近い値に置き換えます。このとき生じるずれを量子化誤差といいます。ビット数を増やすと段階が細かくなり、ずれは小さくなります。そのかわり、1回あたりのビット数が増えるので、全体のデータ量は大きくなります。

ひっかけ注意

・「誤差は小さく、データ量も小さくなる」…誤差の変化は正しいが、1回の値に使うビットが増えるため、データ量は大きくなります(8→16ビットで2倍)。
・「誤差は大きく、データ量も大きくなる」…ビット数を増やすと段階が細かくなる(8→16ビットで256→65,536段階)ため、誤差は小さくなります。
・「誤差は大きく、データ量は小さくなる」…ビット数を減らしたときの変化です。段階があらくなり、1回の値のビットも減ります。
問93-6・基礎

音のデジタル化の3つの段階のうち、量子化で得られた整数の値を、0と1の並び(2進数)に置き換える段階を何というか。

  • ①符号化
  • ②標本化
  • ③量子化
  • ④圧縮
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正解 ①符号化
解説
正解は「符号化」。値を2進数の0と1の並びに直して、コンピュータで扱える形にする段階です。

なぜ
デジタル化は、標本化→量子化→符号化の順に進みます。標本化で一定時間ごとに値を取り出し、量子化でそれを段階の値に置き換え、符号化で2進数にします。

ひっかけ注意

・「標本化」…一定の時間ごとに波の値を取り出す段階です(例:44,100Hzなら1秒に44,100回)。3つの段階の最初です。
・「量子化」…取り出した値を、決められた段階の近い値に置き換える段階です(例:3ビットなら8段階)。符号化の1つ前です。
・「圧縮」…できあがったデータの量を小さくする処理です。デジタル化の3つの段階には入りません。
問103-6・標準

図は、音の波から、0.0001秒(0.1ミリ秒)ごとに1回、値を取り出した様子である(点が取り出した値)。このときの標本化周波数はいくらか。

00.20.40.60.810時間(ミリ秒)波の値
自作の模式図
  • ①1kHz
  • ②10kHz
  • ③100kHz
  • ④0.1kHz
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正解 ②10kHz
解説
正解は「10kHz」。標本化周波数は、1秒間に値を取り出す回数です。

手順
①図の点の間隔は0.0001秒。1秒間の回数:1 ÷ 0.0001 = 10,000回
②単位を付ける:1秒間に10,000回なので 10,000Hz
③kHzに直す:1kHz=1,000Hzなので 10,000Hz = 10kHz

ひっかけ注意

・「1kHz」…1秒間に1,000回の場合です。0.001秒ごとに取り出したときの値です。
・「100kHz」…1秒間に100,000回の場合です。0.00001秒ごとに取り出したときの値です。
・「0.1kHz」…1秒間に100回の場合です。0.01秒ごとに取り出したときの値です。

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