共通テスト 情報Ⅰ・5-13

データの種類と尺度の一問一答

共通テスト「情報Ⅰ」の「ネットワークとデータの活用」から、データの種類と尺度に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-13・基礎

次のうち、量的データはどれか。

  • ①血液型
  • ②出席番号
  • ③1日の睡眠時間
  • ④所属する部活動
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正解 ③1日の睡眠時間
解説
正解は「1日の睡眠時間」。数の大きさそのものに意味があり、足したり平均したりできる量的データです。

なぜ
量的データは、どれだけあるかを数値で表すデータです。時間や身長のようにどこまでも細かく測れる連続データと、人数や回数のように整数で数える離散データがあります。これに対し質的データは、どの種類か、どの順番かを表すデータで、数字で書かれていても大きさの計算には向きません。

ひっかけ注意

・「血液型」…A型・B型などの種類を表す質的データで、名義尺度です。平均は求められず、使える代表値は最頻値だけです。
・「出席番号」…数字で書かれていますが、人を区別するためだけの番号なので質的データです。出席番号の平均を求めても意味がありません。
・「所属する部活動」…種類を表す質的データです。部ごとの人数を数えて、棒グラフや円グラフで表す場合に向いています。
問25-13・基礎

次のうち、名義尺度にあたるデータはどれか。

  • ①気温(℃)
  • ②マラソンの順位
  • ③体重(kg)
  • ④郵便番号
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正解 ④郵便番号
解説
正解は「郵便番号」。数字で書かれていますが、地域を区別するためのラベルにすぎません。

なぜ
名義尺度は、区別するためだけの値です。同じか違うかは分かりますが、大小や順番、差には意味がありません。郵便番号どうしを比べて大きい方が上、ということはありません。数字で入力された名義尺度のデータの平均を計算してしまうのは、よくある誤りです。

ひっかけ注意

・「気温(℃)」…目盛りの間隔が等しく、差に意味がある間隔尺度です。0℃は温度がない状態ではないため、比には意味がありません。
・「マラソンの順位」…1位・2位のように順番に意味がある順序尺度です。1位と2位の差が、2位と3位の差と等しいとは限りません。
・「体重(kg)」…0kgが重さのない状態を表す比例尺度(総務省統計局の資料では比尺度)です。60kgは30kgの2倍、のように比にも意味があります。
問35-13・基礎

表計算ソフトの表のように、行と列の形があらかじめ決まっていて、そのまま集計や検索に使いやすいデータを何というか。

  • ①構造化データ
  • ②非構造化データ
  • ③メタデータ
  • ④キー・バリュー形式のデータ
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正解 ①構造化データ
解説
正解は「構造化データ」。行が1件ずつの対象、列が項目に対応していて、どの列に何が入るかが決まっているデータです。

なぜ
1行目に氏名・点数などの項目名、2行目以降にその値が並ぶので、並べ替えや合計などの処理をそのまま行えます。関係データベースの表や、CSVファイルが代表例です。

ひっかけ注意

・「非構造化データ」…文章・画像・音声のように、決まった行と列の形になっていないデータです。集計するには、特徴を取り出す処理が必要になる場合が多いです。
・「メタデータ」…データについて説明するデータ(付加情報)です。本や音楽のタイトル・作者のように本体のデータに対して付け加える情報で、並べ替えや検索に使えます。写真なら撮影日時や撮影した場所(位置情報)も記録されることがあり、位置情報付きの写真を公開すると撮った場所が知られてしまいます。
・「キー・バリュー形式のデータ」…項目名(キー)と値(バリュー)を組にして記録するデータです。行と列の表にしなくても、1件ごとにキーと値の組で情報を持てる点が表形式との違いです。
問45-13・基礎

次のうち、非構造化データの例として最も適切なものはどれか。

  • ①CSV形式の気象観測の記録
  • ②SNSに投稿された文章や写真
  • ③データベースの会員の表
  • ④表計算ソフトの成績一覧
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正解 ②SNSに投稿された文章や写真
解説
正解は「SNSに投稿された文章や写真」。決まった行と列の形に収まっていない非構造化データです。

なぜ
文章の長さや写真の中身は一つ一つばらばらで、この列には何が入る、と決められません。そのままでは集計しにくく、分析するには、文章から単語を取り出す(テキストマイニング)などの処理が必要になります。学習指導要領の解説でも、自由に書かれたテキストのような構造化されていないデータを扱えるデータベースがあることに触れています。

ひっかけ注意

・「CSV形式の気象観測の記録」…値をコンマで区切り、1行に1件を記録した表形式のデータです。行と列の形があるので構造化データです。
・「データベースの会員の表」…フィールド(列)とレコード(行)の形が決まっているため、そのまま検索や集計ができる構造化データです。
・「表計算ソフトの成績一覧」…1行目に項目名、2行目以降に1人ずつの値が並ぶ表です。行と列で整理された構造化データです。
問55-13・標準
次の表は、ある市の、ある年の10月1日時点の、町ごとの人口・世帯数・面積をまとめたデータである。
町人口(人)世帯数面積(km²)
東町12,4005,3008.2
西町9,8004,10011.5
南町15,1006,7006.9
北町7,6003,20014.3
このデータは、次のどれにあたるか。
  • ①時系列データ
  • ②パネルデータ
  • ③クロスセクションデータ
  • ④メタデータ
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正解 ③クロスセクションデータ
解説
正解は「クロスセクションデータ」。ある1つの時点で、場所やグループごとに複数の項目を記録したデータで、横断面データともいいます。

なぜ
表のデータは時点が1つ(10月1日)に決まっていて、町という対象ごとに人口などの値が並んでいます。時点をそろえているので、町どうしを比べたり、人口と面積の関係を調べたりするのに向いています。一方、同じ町の人口を毎年記録していけば、時間に沿った変化を見る時系列データになります。

ひっかけ注意

・「時系列データ」…1つの項目を時間に沿って集めたデータです。例えば、ある町の人口を10年分並べた場合で、季節による変動などに注意して分析します。各時点を含む一定期間の平均を順に求める移動平均を使うと、季節変動をならした傾向が見やすくなります。
・「パネルデータ」…同じ対象(同じ町や同じ人)について、複数の項目を何年も続けて記録したデータです。時点が1つだけの場合は当てはまりません。
・「メタデータ」…データについて説明するデータです。この例なら、調べた時点や作成した組織などの情報がメタデータにあたります。
問65-13・標準

摂氏の気温(℃)は、比例尺度ではなく間隔尺度に分類される。その理由として最も適切なものはどれか。

  • ①温度計の目盛りの間隔がそろっていないから
  • ②気温には大小の順番を決められないから
  • ③気温は数値ではなく種類を区別するから
  • ④0℃が温度のない状態を表すのではないから
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正解 ④0℃が温度のない状態を表すのではないから
解説
正解は「0℃が温度のない状態を表すのではないから」。0℃は温度がまったくない状態ではなく、0℃より低い温度もあります。

なぜ
比例尺度は、0が何もないことを表すので、2倍・半分が言えます。気温では0℃の下にも−5℃などがあり、摂氏と華氏では0の位置も違います。そのため、20℃は10℃の2倍暑い、とは言えません。差(10℃上がった)には意味があるので、間隔尺度です。

ひっかけ注意

・「温度計の目盛りの間隔がそろっていないから」…摂氏の目盛りは等間隔です。間隔が等しいからこそ、10℃から20℃への上昇と20℃から30℃への上昇を、同じ10℃として比べられます。
・「気温には大小の順番を決められないから」…気温には高い・低いの順番があります。順番さえない名義尺度とは違い、気温は順番にも差にも意味があります。
・「気温は数値ではなく種類を区別するから」…種類を区別するだけの尺度は名義尺度です。気温は大きさをもつ数値で、差を計算できるため量的データです。
問75-13・標準
アンケートで満足度を「1:不満」「2:ふつう」「3:満足」と数字で記録し、次の表にまとめた。
回答者ABCDE
満足度31232
このデータの尺度と種類の組合せとして最も適切なものはどれか。
  • ①順序尺度で質的データ
  • ②間隔尺度で量的データ
  • ③名義尺度で質的データ
  • ④比例尺度で量的データ
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正解 ①順序尺度で質的データ
解説
正解は「順序尺度で質的データ」。数字は順番を表すだけで、1と2の差と2と3の差が同じとは限りません。

なぜ
表の回答者Aの3は、回答者Bの1より満足している、という順番には意味があります。しかし、数字の間の幅がそろっている保証はありません。このように順番だけに意味があるものが順序尺度で、名義尺度とあわせて質的データに分類されます。アンケートでは回答に数字を割り当てることが多いですが、数字で記録しても質的データのままです。

ひっかけ注意

・「間隔尺度で量的データ」…間隔尺度は目盛りの間隔が等しく、差に意味がある尺度です。満足度の1と2の差が2と3の差と等しい保証はないため、当てはまりません。
・「名義尺度で質的データ」…名義尺度は区別するためだけの尺度で、順番がありません。満足度には不満<ふつう<満足の順番があるので、当てはまりません。
・「比例尺度で量的データ」…比例尺度は0が何もないことを表し、2倍などの比にも意味がある尺度です。満足度3は満足度1の3倍満足、とは言えません。
問85-13・標準

国や地方公共団体が公開するオープンデータについて、国の基本指針で示されている考え方として最も適切なものはどれか。

  • ①利用する前に公開元の許可を得る必要がある
  • ②営利目的でも二次利用できるルールで公開する
  • ③画像にしたPDFの形式で公開するのが望ましい
  • ④料金を払った会員だけが利用できるようにする
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正解 ②営利目的でも二次利用できるルールで公開する
解説
正解は「営利目的でも二次利用できるルールで公開する」。だれでも、商売を目的とする場合も含めて、加工や再配布ができることが条件の1つです。

なぜ
国のオープンデータ基本指針では、①営利目的・非営利目的を問わず二次利用できるルールが適用されている、②機械判読(コンピュータプログラムが自動でデータを加工・編集できること)に適している、③無償で利用できる、のすべてに当てはまるデータをオープンデータとしています。官民データ活用推進基本法第11条も、国や地方公共団体に、持っているデータを国民が容易に利用できるようにすることを求めています。

ひっかけ注意

・「利用する前に公開元の許可を得る必要がある」…だれでも自由に使えることが前提なので、1件ずつの許可は求めません。ただし、安全のために事前登録を求める場合はあると指針に書かれています。
・「画像にしたPDFの形式で公開するのが望ましい」…紙を読み取った画像だけのPDFでは、コンピュータが文字や数値を取り出せません。指針では、CSV・XML・JSONなど機械判読しやすい形式が例に挙がっています。
・「料金を払った会員だけが利用できるようにする」…無償で利用できることがオープンデータの条件の1つです。限られた利用者から料金を集める場合は、オープンデータとは言えないと指針に書かれています。
問95-13・標準

次の値のうち、順序尺度のデータでは求められるが、名義尺度のデータでは求められないものはどれか。

  • ①最頻値
  • ②平均値
  • ③中央値
  • ④分散
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正解 ③中央値
解説
正解は「中央値」。中央値は小さい順に並べて真ん中をとるので、順番のあるデータでないと求められません。

なぜ
順序尺度(例:不満・ふつう・満足)は並べられるので、真ん中の値が決まります。名義尺度(例:血液型)は並べる順番がないので、真ん中という考え方がありません。尺度が違えば、使える計算やグラフも変わります。

ひっかけ注意

・「最頻値」…最も多く出てくる値です。数えるだけで求まるので、名義尺度でも順序尺度でも使えます。
・「平均値」…値を足して個数で割る計算が必要なため、差に意味がある間隔尺度と比例尺度で使います。名義尺度にも順序尺度にも向きません。
・「分散」…平均値との差を2乗して平均した、散らばりの指標です。差を計算するので間隔尺度と比例尺度で使い、名義尺度にも順序尺度にも使えません。
問105-13・標準
生徒の身長(cm)のデータを、次の表のように「150cm未満」「150cm以上170cm未満」「170cm以上」の3つの区分に分け直した。
生徒身長(cm)分け直した区分
A148.5150cm未満
B163.2150cm以上170cm未満
C172.0170cm以上
D155.8150cm以上170cm未満
分け直した後のデータの尺度として最も適切なものはどれか。
  • ①比例尺度
  • ②間隔尺度
  • ③名義尺度
  • ④順序尺度
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正解 ④順序尺度
解説
正解は「順序尺度」。区分には低い→高いの順番がありますが、区分どうしの差は数値で表せません。

なぜ
表の「身長(cm)」の列は、0が長さのない状態を表す比例尺度です。しかし3つの区分にまとめると、残るのは、どの区分の方が高いかという順番だけになります。区分の幅も同じではありません。このように量的データを区切って順序尺度(質的データ)に変えることを、水準化(レベル化)といいます。気温で夏日・真夏日と分けるのも同じです。

ひっかけ注意

・「比例尺度」…元の身長(cm)の尺度です。3つの区分にまとめると、170cmは150cmの何倍か、のような比は求められなくなります。
・「間隔尺度」…差に意味がある尺度です。区分の幅がそろっておらず、区分どうしの差を数で表せないため、当てはまりません。
・「名義尺度」…区別するためだけで、順番がない尺度です。この区分には低い→高いの順番があるので、名義尺度ではなく順序尺度になります。

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